生成色(きなりいろ)

生成色のイメージ

“Hand” by Jon Lebkowsky / CC BY-NC-SA

染色も漂白もしていない、自然のままの繊維の色で、ごく淡く黄色がかった白のことです。
よく似た色に「練色(ねりいろ)」があります。こちらは、漂白していない絹糸の色です。生成色と練色は、色自体にはほとんど差がありませんが、生成色が綿糸由来のために植物性繊維の色によく使われる一方、練色は動物性繊維の色に使われる傾向があります。
アマの茎から採られる繊維であるリネンの色は「亜麻色」と呼ばれます。これは、黄色がかった淡い茶色を指します。

刈安色(かりやすいろ)

刈安色のイメージ

“Yellow” by Zixii / CC BY-NC-SA

イネ科のカリヤスという植物で染めた色で、やや緑がかった鮮やかな黄色です。
カリヤスは日本では古代から染料として広く利用されており、『日本書紀』には万民がこの色の服を着ていたことをうかがわせる記述があります。明るい色彩もあり、なんとなく親しみやすい感じの色です。

梔子色(くちなしいろ)

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“Yellow eye” by Valentina_A / CC BY-NC-SA

クチナシの実で染めたような、やや赤みを帯びたくすんだ黄色です。支子色とも書きます。クチナシが「口無し」に通じることから「いわぬ色」とも呼ばれました。洒落が効いていますね。

山吹色(やまぶきいろ)

山吹色のイメージ

“Amarillo” by ANGELOUX / CC BY-SA

ヤマブキの花の色から取られた、ややオレンジに寄った鮮やかな黄色です。
黄金の色を思わせることから、大判・小判も山吹色と呼ばれました。

柿色(かきいろ)

柿色のイメージ

“De ida” by Alex Briseno / CC BY-NC-SA

熟したカキの実の色のような、赤みがかったオレンジ色です。
カキの色を使った色名はいろいろあり、「照柿(てりがき)」は日に照らされた柿の色で色味としては柿色と同じです。「洗柿(あらいがき)」は洗って褪めた薄い柿色のことで、さらに薄くなった柿色は「洒落柿(しゃれがき)」といいます。
似た名前の「柿渋色(かきしぶいろ)」は、カキの実そのものの色ではなく、カキの実から取った汁(柿渋)で染めた布や紙の色を指し、赤みのある茶色です。

琥珀色(こはくいろ)

琥珀色のイメージ

“Orange Drops” by Randen Pederson / CC BY-SA

琥珀のような茶色がかった黄色のことです。たんに色味だけではなく、琥珀の透明感や艶も想起させる名前です。
似たような名前に、「飴色(あめいろ)」があります。麦芽を加えた水飴の色で、半透明の明るい茶色です。